SEO内部対策とは?チェックリスト19項目と具体的な方法を解説

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SEO内部対策とは?チェックリスト19項目と具体的な方法を解説

SEO内部対策とは、検索エンジンに評価されやすいサイト構造を作るための取り組みのことです。

内部対策でコンテンツ全体の質を高めると、SEO効果が出やすくなります。クローラビリティやインデックスなどを改善することで、検索順位が大きく向上することもあるでしょう。

本記事では、SEO内部対策の具体的な方法や、チェック時に活用できるツールなどを紹介します。評価に影響する19項目をチェックしながら、サイトの内部整備に取り組んでいきましょう。

目次

SEO内部対策とは

SEO内部対策とは、Googleなどの検索エンジンに正しく評価してもらうためのサイト内部に関する施策のことです。主に、サイトの内部構造やコンテンツの見直しなどが該当します。

内部対策を実施する目的は、検索エンジンにサイトの内容を正確に伝え、関連性の高いキーワードで検索された時に高い順位で表示させることです。

実施する項目のほとんどはユーザーの目に見えませんが、自然検索経由での流入増加が期待でき、リード獲得や売上向上にも繋がるでしょう。また、ナビゲーションやリンクの最適化など一部の項目はユーザーの目に見えるため、改善することで滞在時間の延長やリピート訪問が期待できます。

サイトの質が高まれば、読者により有益な情報が届けられます。まずは、内部対策の種類や外部対策との違いを通し、SEOへの理解を深めていきましょう。

SEO内部対策と外部対策の違い

SEO内部対策がサイト内部に着目するのに対し、外部対策は他サイトからのリンク獲得や、SNSでの情報発信といった外部に向けた対策を意味します。

外部対策で特に重要視されるのが「被リンク」や「サイテーション」です。被リンクは、「外部リンク」や「バックリンク」とも呼ばれ、外部サイトからリンクが張られている状態を指します。

サイテーションとは、他サイトやSNSで自社のサイトが紹介されることです。いずれも自社のサイトの有益性を検索エンジンに伝えられます。

SEO対策では、まずはサイト内部の整備が大切です。クローラーが巡回しやすい状態を整えたうえで、外部対策による評価向上を目指していきましょう。

SEO内部対策の種類

SEO内部対策は「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」、大きく2つに分類されます。

「テクニカルSEO」は、主に検索エンジンのクローラーに向けた対策です。クローラーとは検索エンジンの自動巡回プログラムのことで、サイトの検索順位にはクローラーが収集した情報が影響します。

「コンテンツSEO」では、ユーザー視点に立った対策を重要視します。ユーザーのニーズを深く理解し、それを満たすコンテンツを提供することが大切です。

テクニカルSEOでサイト内部の整備する一方で、コンテンツSEOにおいてもサイト全体がユーザーにとって有益になるよう最適化させる必要があります。

以下、それぞれの概要を見ていきましょう。

 

テクニカルSEO

検索エンジンの評価を高めるための対策「テクニカルSEO」では、技術面の最適化を図ります。

主な手法は、HTMLやサイト構造の見直し、メタタグ設定などです。これらを実施すると、検索エンジンにサイトの情報が伝わりやすくなります。

テクニカルSEOでは、クローラーに「このサイトは整理されている」と伝えることが重要です。クローラーの巡回を促し、迅速にSEO評価を得るために欠かせない取り組みといえます。

 

コンテンツSEO

「コンテンツSEO」は、ユーザーをターゲットとした対策です。ユーザーへ価値ある情報を提供し、検索需要を満たすことを目的とします。

具体的な手法は、キーワード調査やユーザーニーズの把握、質の高い文章や画像の作成などです。コンテンツSEOを適切に実施すれば、検索エンジンだけでなく、ユーザーにもサイトの有益性をアピールできます。

SEO内部対策の目的と検索エンジンの仕組み

SEO内部対策の最終的な目的は、検索結果の上位に表示されることです。そのためには、検索エンジンが採用するクローリングやインデックス、ランキングの仕組みを理解し、各段階で最適な施策を打つ必要があります。

これらを正しく把握していないと、サイトが上位表示されない可能性があります。まずは、クローリングやインデックス、ランキングの特徴を押さえていきましょう。

1.クローリング

クローリングとは、Googleなどの検索エンジンがサイトを巡回し、ページ情報を収集する工程のことです。巡回するロボットは、クローラーと呼ばれます。

クローリングで収集した情報は、検索エンジンのデータベースに収集されます。クローラーが収集できるのは、HTMLやPHP、Javascript、画像や動画などの情報です。

リンク切れや無秩序なサイト構造は、クローラーの巡回を阻害する要因になり得ます。そのため、SEO内部対策では内部リンクの設計やURLの整理が求められます。

2.インデックス

インデックスとは、収集されたページ情報が検索エンジンのデータベースに登録されることです。ページ情報がインデックスされないと、サイトは検索結果に表示されません。そのため、インデックスはSEO対策の基本といえます。

ページ情報がインデックスされると、検索結果にサイトのタイトルやディスクリプションが表示されます。ディスクリプションとは、サイト内容をまとめた説明文のことです。

サイトが検索結果に表示されれば、アクセス数の増加が期待できます。インデックスの効果を高めるためには、タイトルや画像、サイトの表示速度に関する工夫が必要です。

3.ランキング

サイトの順位付けは、コンテンツの有益性を総合的に判断したうえで行われます。そのため、コンテンツ制作時はユーザー視点を意識した対策が重要です。

ランキングにはユーザーのサイト滞在時間や、ページの読み込み速度などの情報が影響します。経済や医療福祉など、扱う内容によっては、より新しく正確な情報提供が求められるため注意してください。

クロールに関するSEO内部対策10項目

クローラーが巡回しやすいサイト環境を整えることは、SEOの基本です。まずはクローラーの動きを阻害する要因を減らし、巡回効率が高まるサイト構造を目指しましょう。

リンク切れを修復したり、内部リンクを設置したりすることはユーザビリティの向上にもつながります。誰もが読みやすい質の高いサイトにするため、以下の10項目を順にチェックしてみてください。

1.URL構造の見直し

SEO対策において、わかりやすいURL構造は重要です。複雑なパラメーターを含むURLや長すぎるURLは、クローラーの巡回効率を下げる可能性があります。

URLは「example.com/seo/basic」のような簡潔な形が理想的です。不要な記号やパラメーターは極力削除し、シンプルなURLへの変更を検討しましょう。

2.XMLサイトマップの送信

XMLサイトマップとは、サイト内のページ一覧をまとめたファイルのことです。XMLサイトマップを作成すると、クローラーにサイトを認識してもらいやすくなります。検索結果に表示されるまでの期間が早まるため、新規ページを作成した際にもおすすめです。

XMLサイトマップは、CMSで作成および自動更新できます。手動で作成する手間が省け、最新の状態を保つことができ便利です。

WordPressやWixなどのCMSを使用している場合は、プラグインを活用できます。基本的な内部対策を設定できるほか、ページを更新するたびに自動的にXMLサイトマップを作成できるため、ぜひ利用してみてください。

3.リンク構造の最適化

リンク構造が最適化され、目的のページにすぐたどり着けるサイト設計はクローリングの巡回効率を高めます。具体的には、重要ページにトップページから2~3クリックで到達できる階層設計を目指しましょう。

理想はサイト上の「検索」機能を使わなくても、必要な情報にたどり着けるリンク構造です。最適化に向けた具体的な手法には、グローバルメニューの見直しが挙げられます。

グローバルメニューとは、サイト上部に配置されるナビゲーションのことです。グローバルメニューを適切に設置すれば、どのページからでも目的とする情報にアクセスでき、ユーザビリティの向上につながります。結果的にアクセス数が増え、SEO評価の向上も期待できるでしょう。

4.リンク切れのチェック

リンク切れとは、リンク先の情報にアクセスできないことです。デッドリンクとも呼ばれ、ユーザーの利便性低下につながります。クローラーの巡回も阻害するため、SEO対策ではリンク切れのチェックが重要です。

リンク切れの原因には、URLのスペルミスやページの削除などが挙げられます。スペルミスが見つかった場合は、正しいURLに書き直しましょう。リンク先のページが削除されていた場合は、リンク自体をサイトからカットしてください。

また、リンク切れのページに類似するページがある場合は「301リダイレクト」を行うという方法もあります。301リダイレクトとは、リンク切れのページから類似ページへとユーザーを誘導する手法のことです。

リンク切れの状態が続いていると、ユーザービリティとともにクローラビリティも低下します。SEO評価の低下にもつながるため、ツールなどを活用しながら定期的なチェックを心がけましょう。

5.構造化データのマークアップ

構造化データとは、検索エンジンがページ内容を理解しやすいよう、必要な情報を記述したデータ形式のことです。主に、HTMLにメタデータと呼ばれるデータを追記します。

HTMLマークアップの手法のひとつが<div>タグです。羅列した単語に対し、「この単語はレシピのこと」、「この単語は商品名のこと」などのデータをマークアップすることで、クローラーに正確な情報を伝えられます。

また、構造化データをマークアップすると、検索結果のページリンク直下に「リッチリザルト」が表示される可能性があります。

リッチリザルトはGoogleが提供する機能のひとつです。検索結果上での視認性が高く、ユーザーからのアクセス増加が期待できます。

6.セマンティックHTMLの活用

セマンティックHTMLとは、意味をもつタグを適切に使う技術のことです。具体的には、以下のようなタグの使用が挙げられます。

見出しタグ <h>
段落タグ <p>
リンクタグ <a href>
テーブル(表)タグ <table>
ヘッダータグ <header>
セクションタグ <section>

クローラーは、HTML構造を解析してページ内容を把握します。そのため、意味をもつタグを使用したセマンティックHTMLであるほど、クローラーにサイト内容を正確に伝えられます。情報が正確にインデックスされれば、サイトが上位表示される可能性も高まるでしょう。

また、セマンティックHTMLの活用には、ユーザーエクスペリエンス向上の効果も期待できます。ユーザーエクスペリエンスとは、サイトの来訪者がより良い体験をすることです。

例えば、タグを適切に使用すると、視覚障害者が画面読み上げソフトを使用した際に正確な情報を把握できます。こうしたユーザー視点のメリットも、検索順位に影響する要素のひとつです。

内部施策を行う際はタグ情報も見直し、SEO効果の向上へとつなげましょう。

7.パンくずリストの設置

パンくずリストを設置すると、ユーザーが現在閲覧しているページがサイトのどの断層にあるのか、把握しやすくなります。ユーザビリティ向上とともに、クローラビリティ向上につながる対策のひとつです。

「パンくずリスト」という呼び名は、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」に由来しています。物語では兄妹が道に迷わないよう、小さくちぎったパンを道に落としながら森を歩きます。

ユーザーが辿ったページを示すパンくずリストは、その役割をグリム童話のストーリーに例えたものです。一般的には、以下のような断層構造で設定します。

例)洋菓子店のWebサイトのパンくずリスト

ホーム>商品情報>焼き菓子>マドレーヌ

設定時に重要なのは、誰もがわかりやすいカテゴリを設定することです。その際にSEO対策用のキーワードを使用すると、検索結果の上位表示が期待できます。あくまでも不自然にならない度合いを意識しながら、リストにキーワードを配置してください。

8.内部リンクの最適化

内部リンクとは、サイト内で関連性の高い記事同士をつなげるリンクのことです。内部リンクを設けると他のページに移動しやすくなり、クローラーの巡回効率が高まります。

ユーザーが関連情報を探しやすくなることも、内部リンクのメリットです。記事下部に「関連記事」へのリンクを設けると、ユーザーの離脱率低下や滞在時間延長につながります。結果的にユーザビリティが向上し、サイト全体の評価向上が期待できるでしょう。

リンク先の情報を一目で理解できるよう、アンカーテキストにはわかりやすい文字列を設定してください。キーワードや具体的なページ内容を設定すれば、クローラーに正しい情報が伝わりやすくなります。

また、クローラーは画像や動画の情報を正確に判断できません。そのため、テキストではなくバナータイプのリンクを設置する際は、代替テキスト情報を設定できる「alt属性」を設定しましょう。

9.対象外ページのnoindex処理

検索エンジンに表示する必要がないページには、「noindexタグ」を設定しましょう。noindexタグとは、ページ情報を検索結果に表示させないためのタグのことです。重複コンテンツや低品質のコンテンツにnoindexタグを設定すれば、SEOのマイナス評価を防げます。

不要ページがインデックスされると、サイト全体の評価が分散してしまいます。ユーザーの検索意図に沿わないページが検索結果に表示されてしまうかもしれません。

インデックスの対象には、前述したような重複コンテンツのほか、フォームのサンクスページやエラーページ、利用者が限定されるページなどが挙げられます。

気を付けたいのは、本来表示すべきページまでインデックスしてしまうことです。ユーザーの流入減少につながってしまうため、インデックス設定は慎重に行ってください。

10.robots.txtの設定

「robots.txt」とは、クローラーに対してクロールすべきページを示すファイルのことです。robots.txtを設定するとクロールを制限でき、不要なページまで巡回する必要がなくなるため、クローラーの巡回が効率的に進みます。

検索エンジンのクロールを制限する点は、前述したnoindexタグと同様です。ただし、使い方はそれぞれ異なります。

noindexタグは、HTMLタグとして特定のページに使用します。ページはクロールされるものの、インデックスに登録されないことが特徴です。

一方、robots.txtはテキストファイルとして使用します。検索エンジンのクロールそのものを制限し、アクセスできないようにすることがnoindexタグとの大きな違いです。

robots.txtを誤って設定すると、全ページに制限がかかってしまう可能性があります。SEO評価にマイナスの影響をもたらしてしまうため、noindexタグと同様、設定は慎重に行いましょう。

インデックスに関するSEO内部対策5項目

ページのクローリングが問題なく行われても、インデックスが最適化されていなければ正しく検索結果に表示されません。

以下では、インデックスに関するSEO内部対策5項目について解説します。

1.タイトルの最適化

記事のタイトルは、検索結果のクリック率に直結する重要な要素です。具体的には、ユーザーの検索意図にマッチしているものほどクリック率が高まります。

まず、タイトルは30字程度を目安に設定しましょう。30文字を超える部分は、検索結果に表示されずユーザーの目に触れないためです。

主要なキーワードをタイトル前半に置くことも大切です。後半部分は検索結果に表示されないため、クリック率低下につながる可能性があります。

タイトルに具体的な数字を用いる方法も効果的です。例えば、物事の手順やコツについて解説する記事の場合、「〇〇の効果を高めるための8つのコツ」のように数字を用いると具体性が高まります。

タイトルは短いなかにユーザーが求めるキーワードを配置し、思わずクリックしたくなるような内容を心がけてください。

2.重複コンテンツのチェック

重複コンテンツとは、URLは異なるものの内容が重複しているコンテンツのことです。ひとつのサイトに重複コンテンツが存在すると、サイトの評価を分散させる原因となります。また、Googleは重複コンテンツをペナルティの対象としているため注意が必要です。

Googleからペナルティを受けると、SEO評価が下がり検索結果に表示されない可能性が高まります。これらのリスクを避けるためには、サイト内の重複コンテンツを統合したり、優先ページを指定する「canonicalタグ」を設定したりする対策が必要です。

特に、WordPressでカテゴリやタグ・アーカイブなどを複数生成していると、重複コンテンツが生まれやすくなります。記事数が増え、コンテンツが充実してきたときこそ重複コンテンツの見直しを図りましょう。

また、他サイトとの重複もペナルティの対象になります。他サイトとの重複を避けるためにはコピーチェックツールを活用し、重複部分を修復するなどの対策を検討してください。

3.alt属性を使った画像の最適化

alt属性は、HTMLに使われる属性のひとつです。主に画像の内容をテキストで伝える役割をもちます。

前述したように、クローラーは画像の内容を正確に判断できません。検索エンジンに情報を届けるためには、画像にalt属性を設定し、内容をテキストで伝える必要があります。

例えば、富士山の画像に対し「風景写真」ではなく「富士山の夕焼け風景」のような具体的なテキストを設定すると、より詳細な情報がクローラーに伝わります。キーワードを盛り込めばSEO効果も高まるでしょう。

また、alt属性を設定しておけば、なんらかの理由で画像が表示されなかった場合も画像内容を正確に伝えられます。ただし、必要以上にキーワードを詰め込むと、スパム行為と捉えられるため注意が必要です。

ペナルティの対象とならないよう、キーワードの多用に気を付けながら画像の最適化を進めていきましょう。

4.メタディスクリプションの設定

メタディスクリプションとは、検索結果画面でタイトル下に表示される要約テキストのことです。メタディスクリプションの設定は、「CTR」と呼ばれるクリック率向上につながります。

メタディスクリプションの内容と記事内容に相違がなければ、ユーザーは記事への違和感なくページを読み進められます。結果的にユーザーの滞在時間が伸び、ユーザビリティ向上につながる点もメタディスクリプション最適化のメリットです。

具体的には120文字前後を目安に、主要キーワードを使用しながらページの内容を簡潔にまとめてください。また、重複を避けるため、ディスクリプションはページごとに書き換えましょう。

ディスクリプションの重複は、検索エンジンからの評価低下につながります。新たなページを作成する度に、その内容に適した簡潔なメタディスクリプションを作成し、SEOの最適化を図りましょう。

5.キーワードや見出しタグの設定

見出しタグと呼ばれる「h」タグに主要キーワードを含めると、検索エンジンがページ内容を理解しやすくなります。

見出しタグの種類は、<h1>から<h6>まで6種類です。大見出しの<h1>には一度だけメインキーワードを入れ、<h2>~<h3>のサブ見出しで関連キーワードを補足しましょう。

大見出しは、ユーザーや検索エンジンにページ内容を伝える重要な役割をもちます。見出しは目次としても使用できるため、内容の要約や区切りを示す意味合いで適切に設定してください。

ランキングに関するSEO内部対策4項目

ページの表示速度やモバイル対応などを改善し、ユーザー満足度を高めると検索順位が向上しやすくなります。

SEO対策において、ユーザビリティの最適化は重要なポイントです。ここからは、ランキングに関するSEO内部対策についてチェックしていきましょう。

1.ページスピードの改善

ページの表示速度が遅いサイトは、ユーザーが離脱しやすく、滞在時間やコンバージョンなどに悪影響を及ぼします。検索エンジンからの評価にも影響するため、遅い場合は改善が必要です。

具体的には、画像の圧縮や不要なプラグインの削除などを実施します。表示速度のチェックには、「PageSpeed Insights」や「Lighthouse」などのツールが便利です。

新たにページを作成した際や画像の入れ替え時を含め、表示速度は定期的にチェックし、問題箇所を適宜修正しましょう。

2.モバイルフレンドリーのチェック

モバイルフレンドリーとは、スマートフォンでWebサイトを閲覧した際に見やすさが最適化されているページのことです。

スマートフォンでの検索数が増えるなか、モバイルフレンドリーの最適化はユーザビリティ向上において重要な要素といえます。

モバイルフレンドリーを意識すれば、ユーザー目線の優れたサイトであると検索エンジンから評価されます。結果的に、SEO効果を高める効果が期待できるでしょう。

サイトがモバイルフレンドリーであるかどうかは、「サーチコンソール」や「PageSpeed Insights」などのツールで確認できます。結果をもとにフォントサイズを大きくしたり、ボタンをクリックしやすくしたりしながら、スマートフォンでも見やすいサイトを作成しましょう。

3.WebサイトのSSL化

SSL化はSecure Sockets Layerの略語で、Webサイトとユーザーとの通信を暗号化する仕組みのことです。データ情報のSSL化は、セキュリティ強化につながります。

Googleはセキュリティ面を重視し、SSL化されたサイトを優先的に評価する傾向にあります。

SSL化済みのサイトの特徴は「https://~」と、URLに「s」が付いていることです。ブラウザのアドレスバーには鍵マークが表示され、ユーザーに安心感をもたらします。

サイトをSSL化するためには、SSL証明書の取得や審査などが必要です。レンタルサーバーでWordPressサイトを構築している場合は、SSL証明書の購入やレンタルサーバーの設定、HTTPSへのリダイレクトなどでSSL化を実行できます。

4.参照リンクの最適化

文章中に明示する引用や参照元のリンクは、信頼性の高いサイトにつなげましょう。公的機関や専門家のサイトへのリンクであれば、ユーザーに納得感が与えられ、コンテンツ全体の信用度が向上します。

SEO効果を高めるため、引用時は引用タグ(blockquote)の使用を心がけてください。さらに、アンカーテキストに具体的な内容を記載すれば、読者にリンク先の情報が伝わりやすくなります。

コンテンツSEOの内部対策

ここまで紹介した19のチェック項目は、主にテクニカルSEOの分野に該当します。検索エンジンに正しく評価されるためには、テクニカルな側面だけでなく、ユーザー視点に立った対策が必要です。

ユーザーの検索意図を満たすページを作れば、滞在時間が伸び、結果的に検索順位が向上する効果が期待できます。

具体的には、E-E-A-Tを意識したコンテンツ制作や図や画像の挿入を検討しましょう。

E-E-A-Tを意識したコンテンツ制作

E-E-A-Tは、「Expertise(専門性)」、「Experience(経験)」「Authoritativeness(権威性)」、「Trust(信頼)」の頭文字をとったものです。Googleは、SEOにおいてこの4つの評価基準を重視しています。

記事の専門性は、テーマに関する専門家の執筆や監修により高まります。執筆者の具体的な経験を盛り込めば、より深い内容のコンテンツに仕上がるでしょう。

権威性には、コンテンツへの第三者の評価が影響します。他サイトやSNSでの紹介や、被リンクなどがその一例です。

4つ目の要素である信頼では、Webサイトの安全性や信頼度などが評価されます。具体的には、SSL化され安全性が担保されたサイトであることや、重複コンテンツでないことなどが重要です。

コンテンツ制作時はこれら4つの要素を意識し、必要な情報を盛り込んでいきましょう。

図や画像の挿入

図解や画像を用いると、文章だけでは伝わらない情報を補完できます。視覚的なコンテンツを取り入れることでユーザーの理解度が高まる点もメリットです。

具体的には、統計データをグラフ化したり、工程を画像で示したりといった手法が挙げられます。図や画像を挿入する際は、画像サイズやファイル形式、alt属性の設定などに配慮しましょう。

画像のサイズや容量が大きすぎると、ページの表示速度に影響します。ファイルの拡張子は以下の3種が基本ですが、画像が大きい場合はWEBP(.webp)へ変更してください。

  • JPEG(.jpg)
  • GIF(.gif)
  • PNG(.png)

WEBPはGoogleが開発した画像形式です。容量が大きな画像も、WEBPへ変換すると画質を保ったまま軽量化できます。

SEO内部対策を行う際の注意点

SEO内部対策を行う際は、以下の点に注意しましょう。

  • 隠しテキストや隠しリンクは使わない
  • クローキング手法は不正とみなされる
  • キーワードを多用しすぎない
  • インデックスカバレッジエラーには早急に対応する

検索エンジンが重視するのは、ユーザーの利便性です。そのため、スパムと捉えられるようなテクニックは検索エンジンからの評価を下げる要因になります。

SEO効果を高めようとするあまり、違反行為に触れないよう気を付けてください。

隠しテキストや隠しリンクは使わない

隠しテキストや隠しリンクは、ユーザーからは見えません。主に、白背景に白文字でキーワードを羅列したり、CSSで極小フォントにして表示を隠したりなどの手法を意味します。

これらは、キーワードさえ多用すれば検索順位が向上した時代に行われていた行為です。現在は不正行為とみなされ、ペナルティを受ける可能性があります。

気を付けたいのは、意図せず隠しテキストや隠しリンクを設置しまうことです。例えば、テキストがたまたま画像に隠れてしまった場合も、検索エンジンには隠しテキストと判断されてしまいます。

知らずにサイト全体の評価を下げてしまわないよう、画像やテキスト、リンクの見え方はしっかりと確認しておきましょう。

クローキング手法は不正とみなされる

クローキングは、ユーザーと検索エンジンそれぞれに、異なるコンテンツやURLを表示する手法です。Googleのガイドラインに違反する行為であり、実行するとペナルティを受けるリスクがあります。

クローキングの代表的な手法は、以下の3つです。

IPアドレスやユーザーエージェントの使用
隠しテキストや隠しリンクの設置
Flashコンテンツの使用

IPアドレスやユーザーエージェントを使うと、検索エンジンにのみキーワードを大量に含むページが表示されます。また、前述した隠しテキストや隠しリンクの設置もクローキングのひとつです。

クローラーだけが認識できるよう、Flashを使用しつつ、HTML形式でキーワードをテキストとして認識させる手法も不正行為にあたります。

いずれも過去にSEO施策として行われていた手法ですが、現在はスパム行為とみなされるため注意してください。

キーワードを多用しすぎない

コンテンツ内にキーワードを多用すると、可読性が低下し、ユーザーが離脱する恐れがあります。キーワードを過度に詰め込んだ状態は「キーワードスタッフィング」と呼ばれ、検索エンジンからスパムとみなされるため注意が必要です。

1文で何度も同じフレーズを使ったり、文章の流れを無視してキーワードを埋め込んだりなどの行為は避けましょう。SEO効果を高めるのであれば、タイトルや見出し、メタディスクリプションなどにキーワードを適切に設置してください。

キーワード以外にも、共起語や関連キーワードなどを盛り込むとSEO効果が高まります。いずれも多用に気を付けながら、読みやすい文章を作成しましょう。

インデックスカバレッジエラーには早急に対応する

「インデックスカバレッジエラー」とは、ページが正常にインデックスされないことです。検索エンジンがページ内を正しくクロールできない状態も意味します。

インデックスカバレッジエラーは、サイト全体の評価に悪影響を与える可能性があります。そのため、放置せず早急な対応が必要です。

エラーの主な原因には、ページが存在しない「404エラー」やサーバー側の設定ミス、「robots.txt」によるクローラーのブロックなどが挙げられます。

これらを防ぐためには、定期的なエラーチェックが必要です。インデックス状況を確認できる「Search Console」などを活用しながら、エラーのない良好な状態を保ちましょう。

SEO内部対策チェックツール11選

ここまで紹介した内部対策の効果を最大化するには、定期的なサイト診断が欠かせません。チェック時はツールを活用すると、手間をかけずに問題点を洗い出せます。

以下の11ツールを使うと、さまざまな角度からサイト内をチェックできます。特徴や費用など、ぜひ利用時の参考にしてください。

1.高評価

「高評価」は、主要なSEO項目を無料でチェックできるWebサービスです。初心者でも使いやすく、タイトルやメタディスクリプション、内部リンクなどを分析できます。

URLを入力すると、対策キーワードの設定状況や文字数の適正範囲を確認できる点も特徴です。細かな指摘はないものの、サイトの全体像をつかむうえで十分役立ちます。

対象ページに検索キーワードが適切に含まれているかチェックし、SEO効果を高めたいときにおすすめです。

2.Ahrefs

「Ahrefs」は、競合調査や被リンク分析に強みをもつ有料ツールです。詳細なキーワード分析により、自社と競合サイトの差を明確化し改善ポイントを把握できます。

どのキーワードで上位表示されているのか、どこから被リンクを獲得しているのかなど、網羅的に分析可能です。費用はかかるものの、SEOを本格的にやるうえで十分な価値を有するツールといえるでしょう。

3.Screaming Frog SEO Spider

「Screaming Frog」はサイトを疑似クローリングし、リンク切れや重複コンテンツなどを発見するツールです。HTMLタグ単位でデータが取得できるため、大規模サイトの構造把握に適しています。

無料版はURL制限があるものの、小規模サイトの診断には十分役立ちます。エクスポート機能を活用し、発見したエラーをスプレッドシートなどで管理すれば作業の効率化も可能です。

4.META SEO inspector

「META SEO inspector」はChrome拡張機能のひとつです。閲覧中のページのメタ情報や、構造化データなどを一目でチェックできます。

ソースコードを開かずにメタタイトルやメタディスクリプションの長さ、重複状況などをチェックできる点も魅力です。診断結果はワンクリックで確認でき、チェック業務の効率化につながります。

無料で導入でき、日常的なサイト運用のスポットチェックに適したツールといえるでしょう。

5.Lumar

「Lumar」(旧Deepcrawl)は、クラウドベースで大量のページをクロールし多角的に評価するツールです。自動検出したエラーを、メールやSlackなどで知らせる通知機能を兼ね備えています。そのため、SEOエラーへの迅速な対処が可能です。

設定を細かくカスタマイズすれば、特定のセクションだけをクロールできます。無料デモがあり、使い心地を確認してから利用できる点も魅力です。

6.パスカル

「パスカル」は、内部リンク構造や記事構成などを分析できるSEO支援ツールです。文章中の共起語や重要キーワードの不足を指摘し、理想的な構成を提案します。

また、類似コンテンツの抽出機能があるため、重複コンテンツのリスクを防げます。分析スピードも速く、チェックに要する時間を削減できる点も魅力です。

インターフェイスは使いやすく、SEO初心者でも感覚的に操作できます。さらに、月最大12回まで受けられる無料レッスンが付くなど、SEO効果を効率的かつ確実に向上させたいときにおすすめです。

7.SimilarWeb

「SimilarWeb」は、競合サイトのアクセス解析やユーザー動向を調べられるツールです。

自社サイトだけではなく、他社サイトの流入元や平均滞在時間などを知ることで、戦略立案のヒントを得られます。有料プランでは、より詳細なキーワードごとのランキングを把握可能です。

自社と同ジャンルの競合他社がどこからトラフィックを得ているかを調べれば、外部施策にも役立ちます。内部対策とともに、外部対策でSEO効果を高めたいときに適したツールといえるでしょう。

8.Alt & Meta viewer

「Alt & Meta viewer」はGoogle Chromeの拡張機能です。ページ内の画像alt属性やメタ情報を一覧表示でき、alt属性の付け忘れや不適切な記述を一括で見直せます。

画像のSEO効果を効率的に改善できるため、商品画像が多いECサイトなどにおすすめです。導入後は定期的にサイトをチェックし、SEO最適化につなげましょう。

9.Another HTML

「Another HTML」は、HTML構文の正確性や文法チェックに特化した無料オンラインツールです。構文エラーはクローラーに誤解を与える可能性があり、修正すると評価アップにつながります。

特徴は、ミスのある行番号や該当箇所が表示され、修正作業がスムーズに進むことです。大規模サイトの場合は、テンプレート化したファイルを中心にチェックするとエラーを効率的に減らせます。

チェック項目は複数用意されているため、チェック内容をカスタマイズしたいときにもおすすめです。

10.Dead Link Checker

「Dead Link Checker」を使うと、URLのリンク切れを一括検出できます。リンク切れはクローラビリティを阻害する要因になり得ます。ユーザビリティも損なうため、発見時は迅速な対応が必要です。

「Dead Link Checker」には複数URLを一度にスキャンできるモードがあり、修正作業を効率的に進められます。定期スキャンをスケジュール化すれば、早い段階でリンクエラーをキャッチでき、修正もスムーズに進むでしょう。

11.CopyContentDetector

「CopyContentDetector」は、サイト内やWeb上の重複テキストを確認できる無料サービスです。

重複コンテンツはSEO上のリスクが高く、ペナルティも懸念されます。そのため、コンテンツ制作時は厳重なチェックが必要です。

「CopyContentDetector」では、調査したいテキストを貼り付けると、内容が類似するWebページのURLが一覧で提示されます。無料プランは4,000字、有料プランは8,000字まで一括調査が可能です。

類似度は「良好」から「コピーの疑い」までの3段階で表示され、他サイトと重複するテキストを詳細に確認できます。重複部分を修正しながら、効率的にオリジナル性の高いコンテンツを制作したいときにおすすめです。

効果的なSEO内部対策でコンテンツの質を高めよう

SEO内部対策の目的は、クローラーに正しい情報を伝えつつ、ユーザーに高い利便性を提供することです。

HTMLやサイト構造を適切に整備すれば、クローラーがサイトを正しく認識できるようになります。ユーザーが必要な情報に素早くたどり着けることもメリットです。結果的にコンテンツ全体の質が高まり、SEOの評価向上へとつながるでしょう。

継続的な内部対策は、SEO成功への近道です。本記事で紹介した19のチェックリストを活用しながら、サイトの状態を定期的に見直してください。

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