SEOコンサルティングではGA4のデータをどのように活用すべきか?

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SEOコンサルティングではGA4のデータをどのように活用すべきか?

SEOで見るべきはOrganic Search?

Webサイト集客に関するGA4のデータを扱う際に、SEO対策として直接的な数値となるのがOrganic Search、つまりは検索エンジンからの自然検索によるサイトへの流入です。

GA4ではチャネルと呼ばれる流入経路が、Organic Searchのとき、SEO対策としての成果や効果を追えると言って良いでしょう。

しかし、Organic Searchはあくまで自然検索のみ、Webサイト集客のチャネルは広告やEmail、他サイトからのリンクSNSまでさまざまです。サイト全体の流入数やコンバージョン数についても意識を向けて、どこにどんな問題を抱えていて、どう対処したら改善できるのかを施策として考え続ける必要があります。もちろんSEO施策の効果測定としてOrganic Searchに絞って数値を追うことも大切です。

具体的な例としては、広告とSEOの関連性です。戦略として特定の期間だけ広告に力を入れて集客すると、間接的な流入としてOrganic Searchでも企業名やサービス名などの指名検索キーワードによる流入が増加することがあります。単純にOrganic Searchだけを追っていたらWeb集客全体の流れを捉えきれずに、オーガニック検索の流入が増えて良かった、で終わってしまいますので、視野を広げて全体的に見ていくことが必要です。

GA4のデータと合わせて使用するべきツールと追うべき数値

GA4のデータと合わせて見るべきものは、キーワード順位、Search Consoleのデータ、Google平均月間検索数の数値です。また、サイトの流入数が増減した際に、順位の上下、クリック数の増減、Google検索数の月間推移の増減に着目して見ると良いでしょう。
以下それぞれのツールと追う数値について解説していきます。

Search Console

サーチコンソールはGoogleのサービスの1つで、サイトに導入することでGoogleのオーガニック検索結果のページの表示回数、サイトへ流入したクリック数、CTR(クリック率)、平均順位をデータとして追うことができます。

Googleキーワードプランナー

キーワードに対するGoogle平均月間検索数を直近の1年のデータで表示してくれるツールです。直近1年の月間検索数の推移も見れるため重宝します。
※Google広告で月に1回数百円程度の出稿が必要となります。

レポーティング方法

GA4のデータを活用して可視化する上で、レポーティングツールとしてのインターフェースは欠かせません。自動更新のように、最初に設定すればあとは見るだけの状態になるので工数も削減でき、時間も有効活用できます。

便利な機能を備えているGoogleの他サービスを利用したレポーティングツールについていくつか紹介します。

GA探索レポート

一番オーソドックスな方法はGA4に標準で備わっている探索レポートを活用することです。探索レポートでは、ディメンションと指標をセットすることで、GA4の管理画面上のレポートから閲覧できるようなデータの枠を超えてカスタマイズして表示できます。

また、セグメント指定によってユーザーの特定行動に特化したフィルタリングをかけたデータを抽出することができます。例えば、サイト内の特定のページを必ず閲覧してコンバージョンに至ったアクティブユーザー数を求めるなど、さまざまな視点からアプローチすることが可能です。

その他にも、経路データ探索では、始点もしくは終点のページを定めて、ユーザーがどのようなページ遷移をして目的のページまで辿り着いたかが可視化され見られるようになっています。

Looker Studio

Looker StudioもGoogleのサービスの1つで、さまざまな他サービスと連携し自動でレポーティングできるフォーマットを作成するツールです。

GA4と連携することで、期間を指定しておけば自動で最新日付までのデータがグラフや表に反映される設定も可能です。

注意点としては、探索レポートでは利用できるセグメントの指定が不可能なため、ユーザーの特定行動を絡めた複雑な視点でのアクセス解析はできません。

Googleスプレッドシート

スプレッドシートはGA4のデータを、CSVの貼り付けやスクリプト、拡張機能で読み込んで元データを更新することで、あらかじめ設定してあった関数で算出、グラフや表を自動更新するなどの設定が可能です。

GA4と直接関係のないデータも統合して見せたい場合など、比較的自由度が高いフォーマットを求める際には適切なツールの1つとなるでしょう。

改善施策を考える上での心構え

GA4のデータを最大限活用するために、他ツールと連携したデータやレポートフォーマットの準備が整ったら、いよいよ改善施策を考えていく段階になります。

データが示す通りの改善を行ったとしても、必ず良い結果が伴うわけではありません。サイト自体に変化がなくとも、競合の成長やトレンドの影響で流入数やコンバージョン数が上下してしまうこともあります。

大事なのは継続してPDCAを回して常に最新のサイトの状況に沿った改善案を打ち出していくことです。

まとめ

SEOだからといってGA4のデータを見るときはOrganic Searchだけでなくチャネル全体を見ましょう。GA4のデータと、キーワード順位、Search Consoleデータ、Google検索数にも着目して見ていくことも大切です。
レポーティングを実施する際は、便利なツールを使って工数も削減していきましょう。また、改善施策を考える上では、常に最新のベストな施策を継続させることが大事。

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