GA4のページパスとランディングページの使いどころ

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GA4のページパスとランディングページの使いどころ

はじめに

Googleアナリティクスを用いてのアクセス解析において重要となるディメンションの1つにURLがあります。URLはサイト内のどのページに多く流入しているのか、コンバージョンしたのはどのページからかなど、Webマーケティングにおいて基本的であり一番大事な指標を数値で表してくれます。

サイトをURLを基準として数値を追う上で、ディメンションの設定として最も用いられるページパス、ランディングページについて解説します。

 

ページパスとは

ページパスはセッション数やアクティブユーザー数を追う際にディメンションとして使用します。ページパスはそのページで設定した特定の期間のセッション数やアクティブユーザー数を表します。

GA4では「レポート」と「探索」を利用してアクセス解析を行いますが、どちらにも含まれる「ページパスとスクリーンクラス」と「ページパスとクエリ文字列」について解説します。

サイトトップURLが「https://www.aaa.com/」の場合、

「https://www.aaa.com/sample/」のページは「/sample/」として表記されます。

ページパスとスクリーンクラス

「https://www.aaa.com/sample/」セッション 30

下記が含まれる

↑「https://www.aaa.com/sample/」セッション 20

↑「https://www.aaa.com/sample/?=◯◯◯◯◯◯」セッション 5

↑「https://www.aaa.com/sample/?=???????」セッション 5

パラメータ付きのURLも含む形で集計されます。

ページパスとクエリ文字列

「https://www.aaa.com/sample/」セッション 20

「https://www.aaa.com/sample/?=◯◯◯◯◯◯」セッション 5

「https://www.aaa.com/sample/?=???????」セッション 5

パラメータ付きのURLは別々のURLとして集計されます。

パラメータ付きのURLはそもそもなぜ必要なのか?

GAに限らず多くのアナリティクスツールでは、何を経由してユーザーがサイトにたどり着いたのかを計測してサイト改善に役立てることができます。その計測を可能にしているのがパラメータです。

同じページにアクセスするのに、営業のEmailのリンクにはパラメータAを、広告にはパラメータBを、他サイトの外部リンクであるバナーにはパラメータCを設定して場合分けすることで、GA上でもユーザーがどこからアクセスしたのかを参照元で知ることができるからです。

ランディングページとは

ランディングページではCV数を追うのに適しています。

ランディングページとは、ユーザーが最初にサイトに訪れたページを表し、セッションの開始ページを意味します。たとえば、Googleの検索結果からクリックしてサイトに訪れた最初のページがそれにあたります。

ページパスでCV数は見れない?

例えば、「/sample/thanks.html」というページがコンバージョン計測したい完了ページだとします。

「/sample/thanks.html」を表示したら1CVを計測するというコンバージョン設定がされているとすれば、

CV数をページパスで表示すると「/sample/thanks.html」のURLのみCV数がある状態で表示されます。

「/sample/thanks.html」の表示をコンバージョン設定しているのでその表示回数を出している当たり前の結果になってしまっています。

これではURLを基準として表示する意味がなく、結局は全体のCV数を表示しているのと変わりません。

ではランディングページではどうでしょう?

ランディングページでCV数を見る

CV数をランディングページで表示すると「コンバージョンの発生したセッション開始ページ」がリストで表示されます。

つまりユーザーが最初に入ってきたページとコンバージョン数が紐づけられます。

「/service/」で3件「/media/aaa/」で1件、などのようにCVに至った最初のページを確認できます。

このランディングページを追うことがサイトを改善する上でとても重要になってきます。

ランディングページの重要性

サービスサイトの案件獲得や問い合わせ、資料ダウンロードのコンバージョンが伸びない原因を探る基本的な解析の第一歩として、ランディングページのアクセス解析が重要となります。

ユーザーが最初に訪れたページの内容が分かりづらいものだったり、導線がしっかりとしていないと、サイト内をスムーズ回遊できずに離脱につながり、結果として機会損失に繋がっているのです。

ランディングページの解析から、直帰率の改善、サービスのCVR改善、サイト全体の改善へと発展させていきましょう。

応用編

ページパスでもCV数を表示して利用するケースも存在します。

GA4でコンバージョン設定をしていない場合は、そもそもCV数が計測されていません。

そのため完了ページに至ったセッション数やアクティブユーザー数を見ることで近似値としてCV数を計測することが可能です。

「/sample/thanks.html」という完了ページは、申し込み完了や問い合わせ完了といったユーザーがコンバージョンした結果、最後に閲覧するページとして存在していることがほとんどでしょう。

まとめ

ページパスはセッション数やアクティブユーザー数を追うのに向いています。

ランディングはCV数を追うのに向いています。

GAにおける基本的なURLを利用した数値計測についてご紹介させていただきました。