GA4のデータを活用してCRO対策(CVR改善)を実施しよう!

目次
はじめに
今日では、Webサイト改善においてSEOに求められるものは検索順位だけではありません。BIGワードやサービス関連キーワードなど、重要キーワードの検索順位は、もちろん大切な指標の1つです。検索数の多いキーワードがランクアップして上位に表示されることで、クリックして流入してくれるユーザーが増加します。しかし、ここまでを目的としたSEO対策は本来の最適化とは言えません。
近年の検索エンジンの評価を獲得するサイトはユーザーにとって有用性があるかどうかを第一に判断され、UI/UX、ページ表示速度、メディア記事であればE-E-A-Tの観点やオリジナル性がその記事の価値を左右します。
この記事では、SEOとCRO(Conversion Rate Optimization)の観点からGA4データの活用方法とWebサイト改善案について述べたいと思います。
CROとは
CROとはConversion Rate Optimization、CVR改善のことで、SaaS系サービスであれば「問い合わせ」「資料ダウンロード」「申込み完了」、ECや店舗サービスであれば「購入」「予約完了」「会員登録」など、いわゆるコンバージョンの率を上げる施策のことです。
どのような課題を持つサイトに最適か
検索順位はサービス関連キーワードでそこそこ上位を獲得できていて、実際にサイトに流入してくるユーザー数は多いが、サービスのコンバージョンに繋がらない。
コンバージョンに結びつかないサイトの問題点はなんとなく見えているが、具体的にどう改善していけば良いのか分からない。
このような課題を持つサイトにとってCRO対策が重要になってきます。
具体的な施策は?
コンバージョンに至るまでに通過するページの最適化の内、まず一番最初に見るべきポイントはフォームページです。フォーム遷移までは誘導できても、フォームを閲覧したユーザーが離脱してしまうことでCVRが下がってしまいます。
次に見るべきポイントは、フォームページに至るまでのLP(ランディングページ)や、フォームにリンクしているサイト内ページです。フォームが最適化されていたとしても、そこに至るまでのページの導線がしっかりと設定されていなかったり、辿り着くまでの遷移数の多さや、リンクの分かりづらさなど、改善すべき点を洗い出す必要があります。
SEOとCROの関係
SEOはサイトの検索エンジンからの評価を最適化することが目的です。CROを考える上ではオーガニック検索からのサイトへの流入も大事な要素の1つとなります。
しかし、CRO対策においては、広告、Email、外部リンク、SNS、動画など、あらゆるサイトへの流入を鑑みて、それぞれの着地点であるLPを最適化したり、フォームを最適化することが求められます。
CROにおいてSEOの重要度は低いのか?
冒頭で述べたように、SEO対策で検索エンジンからのサイトの評価を高めることは、ユーザー視点の使いやすさ、有用性の向上に直結します。そのためSEO対策をしっかりと実施していくことで、必然的にCROの対策にも繋がるのです。CROにおいてSEOの重要度は高く、相関関係があると言っても良いでしょう。
GA4から改善案を紐解く
基本的な流れ
GA4のデータからCRO対策のための改善案を導き出しましょう。
見るべき指標として、下記の数値が挙げられます。
・CV数(コンバージョン数)
・フォーム遷移数
・AU数(アクティブユーザー数)
・直帰率
・CV数 / フォーム遷移数 = フォームのCVR
・CV数 / アクティブユーザー数 = ランディングページ別のCVR
CVRを導き出して、低い部分を改善していくことが重要です。
また直帰率や離脱数を見ることで、コンバージョンに繋がる関連ページにおいての機会損失の改善を考えられるようになります。例えばフォームページのセッション数が一定数とれているのに直帰率が高ければ、フォームページまでのアクセスはスムーズであっても、フォームページからコンバージョンまで至らずに離脱しているため、フォームページの改善が求められるでしょう。
GAやGTMでの設定
指標としてCV数を追うため、前提としてCV設定をGAやGTMで済ませておくことを推奨します。
CV設定を行っていなくても、GAの探索レポートで、CVポイントとなるURL(thanksページなど)のURLのアクティブユーザー数やセッション数を出せば、近似値として追うことは可能です。しかし、探索レポートで分かりやすく表で一覧にすることが難しい場合もあり、コンバージョンだけでなくフォーム遷移なども追いたい場合にはさらに複雑化してしまいます。
広告経由の計測もGAでまとめて行うことも可能ですので、GTM(Googleタグマネージャー)で設定することを推奨します。
可能であれば、コンバージョン直前となるページ(フォームページなど)もCVポイントとして設定し、フォーム遷移数やフォーム遷移率、そこからのCV数やCVRを指標として、改善のために考察することをおすすめします。
まとめ
CROはCVに至るまでの通過ページである、フォームなどのページを改善してCVRを高める施策である。
CROとSEOは切り離して考えず、一緒に対策していければベスト。
GAで必要な指標を追って改善案を打ち出そう。
前提としてGAやGTMでCV設定をきちんとやっておこう。
GA4のデータを積極的に活用したいが方法がわからない、という方はぜひお問い合わせフォームよりご相談ください。
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